4度のワールドSBKチャンピオンに輝いたRSV4直系の、最上級に速く、最もスポーティなネイキッドとして、卓越したパフォーマンスレベルを達成するために、先進のダイナミックコントロールパッケージを含む、洗練された電子制御であるAPRC、コーナリングABS、ピットリミッター、クルーズコントロールを装備しています。2018年モデルでは、新グラフィックをまとっての登場です。
アプリリアのネイキッドシリーズであるTUONO(イタリア語で雷鳴の意)は、これまでアドレナリンを沸き立たせる刺激的なバイクの1台として、長い間支持を集めて来ました。一線級のレースで勝利を重ねて来たアプリリアのノウハウとTuonoの歴史に基づく経験によって、絶対的なパフォーマンスと精巧さを達成しています。それにより、サーキットでの卓越した走りと公道での多彩な楽しみを発揮する、カウリングを脱いでバーハンドルを装備した唯一のスーパーバイクとして認知されました。Tuono V4 1100 Factoryは、より要求レベルの高いユーザーのための究極のネイキッドスポーツで、多くのコンポーネントをアプリリアRSV4 RFスーパーバイクから受け継いでいます。
完全に改良されたエレクトロニクス
最も重要な革新は、APRCシステムを備え、常に「クラス最高」とみなされて来た、アプリリア Tuono V4のオンボードエレクトロニクスに関係しています。アプリリア・パフォーマンス・ライド・コントロールは、ワールドスーパーバイクで勝利に導いた技術から直接フィードバックされた特許制御システムで、市場で入手できるものの中で最も完成された精巧なシステムです。フルライドバイワイヤスロットルの電子制御と完璧に適合した、Tuono V4 1100に標準装備されている第4世代のAPRCは、スロットルボディの余剰な電子制御関連部品をすべて排除することで590gの軽量化を果たしています。慣性プラットフォームの配置変更によって、APRCはバイクの動きをより正確に検出できるようになり、さらに効率的な電子制御プロセスを実現しました。
高度なマルチマップコーナリング ABS
Tuono 1100 V4Factoryには、Boschと共同開発された高度なマルチマップコーナリングABSシステムが装備されており、サーキットでのパフォーマンスを一切犠牲にすることなく、公道における最高の安全性を約束します。軽量コンパクトな躯体に精緻な機能を組み込んだ9.1MPシステムは、横加速度、フロントブレーキレバーにかかる圧力、ロール/ピッチ/ヨー角度、減速と安定性を絶妙にバランスさせるブレーキ動作の変化など、様々なパラメーターを常にモニターする専用アルゴリズムにより、ブレーキングとコーナーでのABS介入を最適化しました。このABSシステムは、突発的なブレーキングによるリアホイールのリフトを抑えるアプリリアRLM(リア・リフトアップ・ミティゲーション)システムとともに機能します。アプリリア専用の指標に従って微調整が加えられたコーナリングABSは、感度を3段階に調整することが可能で、オフにすることも可能です。さまざまなレベルのライダーがベストな組み合わせを見つけ出せるよう、3種類のコーナリングABSマップは、それぞれ3つのエンジンマップ(Sport、Track、Race)と組み合わせることができます。3つのエンジンマップはすべて「フルパワー」ですが、アプリリアV4が発揮する175HPの出力特性と、エンジンブレーキの作動割合に違いがあります。
カラーTFTデジタルメーターは、多彩な表示オプションを持ち、選択できる2種類のスクリーンページ(ロードとレース、双方とも夜間およびバックライト付き昼間表示)は、多彩な表示項目に対応しています。スマートフォンを車両に接続することができるアプリリア・マルチメディア・プラットフォーム、V4-MPの新バージョンがオプションで用意されています。レースで行うのと同様に、分析のためにデータをラップトップPCにダウンロード(またはスマートフォンに直接表示)し、コーナー電子セッティング較正システムによって正確なコーナリングを提案します。新しいV4-MPには、スマートフォンのバッテリー消費を最小限に抑える新しい接続プロトコルが追加されています。さらに、コーナーごとに電子セッティングを管理できるよう、すでにマッピングされた豊富な回路の提供に加えて、アプリリアが提供したリストにない新しい回路をユーザーが取得することも可能です。V4-MPは、スマートフォンの音声コマンドと電話の着信/発信を管理する、アプリリアが新型Tuono V4で初めて導入した新しいインフォテイメントシステムを装備しています。
Tuono V4 1100 Factory APRCには以下の機能が含まれます。
実用的なジョイスティックによって(スロットルを戻すことなく)8段階に即座に調整可能になりました。さらにファインチューニングを加えることでより効率の高い作動ロジックを実現しました。
3レベルに調整可能。慣性プラットフォームの配置変更によって、新しい、より正確な動作プロセスを実現しました。ウイリーコントロールは、より実用的になった新しい左スイッチボックスによって、ATCと同様スロットルを閉じることなく即座に調整できるようになっています。
サーキットでのみ使用できる機能で、3段階に調整可能。より効率的な新しい動作プロセスが採用されています。
スロットルを閉じることなく、クラッチも使わずにシフト操作が可能な電子制御トランスミッションです。シフトダウン機能も備え、クラッチを使わずにシフトダウンが可能です。アクセルを開けた状態でのシフトダウン機能は他に類を見ません。
サーキットのピットレーンで許されているトップスピードを選択し、その速度に制限する機能です。公道上の定められた速度制限に簡単に合わせることもできます。
新しい電子制御により、スロットルに触れることなく設定されたスピードを維持でき、ロングツーリングで非常に便利な、先進のクルーズコントロールシステムが導入されています。